ピノ・グリージョ
フリウリでは最も多く栽培され、また、ブドウ収穫の先頭をきることもあり、非常に親しまれている白ワインの品種といえます。同州での栽培は長い歴史があるため、土着品種として”トカイ・ グリス”という認識をする人もいいるほどです。
北西イタリアの各地域でよく栽培される品種ですが、特にフリウリでは、その作付け割合は高く、 州内全体のブドウ栽培面積の約1/4を占めるといわれています。同州のピノ・グリージョは極めて良質でエレガントな。同地の代表的品種といえます。
ブドウ品種
ピノ・グリージョ
ブドウ栽培について
平均樹齢: 10年
植樹密度: 4,500本
仕立て方法: ダブル・グイヨー
生産量: 8,000リットル/1ヘクタール
収穫時期: 10月初旬
醸造・熟成について
ブドウは軽く圧搾され、抽出されたモストの初~中盤部分とその後に続くものとは分けておき、前者のもののみが瓶詰め用のワインとして製造される。 16-18°Cに保たれたステンレスタンク内にて発酵。ワインと酵母は翌春まで一緒におかれ、その後瓶詰めされる。
特徴
色: 輝きのある麦わら色。玉ねぎの皮を思わせる色。
香り: 熟成香は熟したフルーツ、黄色系のナシやバナナなど。酵母の香りも残る。
味わい: 柔らかな丸さを帯びた味わい。様々な味わいの要素のなかに繊細さもあり、全体的によくバランスがとれている。後に残る持続性のある奥深い香りと味わいがある。
料理との組み合わせ
プリモ・ピアット、特に魚をベースとした料理と相性が良い。 甲殻類の料理には特に相性が良い。素材独特の甘さなどを適度に中和してくれるのに適している。 ホタテのパン粉オーブン焼き、貝類料理等は相性の良い例として挙げられる。
適温: 10°C
アルコール度数: 12.5%
総酸度: 5.5g/1リットル
